調剤薬局に必要なコトを考える

▼調剤薬局の必要性・自己判断グラフ
 
調剤薬局関係者の方へお聞きしたいことがあります。
一般利用者の目線で是非、考えていただきたい質問です。
 
調剤薬局は、社会にどのくらい必要と思われていると感じますか?
 

 
(2)や(3)と回答された方は、恐らく調剤薬局に対して何かしらの問題点があると感じている方でしょう。
 
調剤薬局の「必要性」、或いは「存在意義」と言ったテーマを一度は、どこかで触れたことがあるかと思います。 少なからず、調剤薬局関係者の方なら身近な利用者の声として痛切に感じるところもあると思います。 もちろん、薬事法や薬剤師法からひも解けば、現在、行っていることは100%間違いないと言えるのでしょう。 しかし、調剤薬局の必要価値として評価されている現状は、腑におちない引っ掛かりや疑問を感じているところもあるのかと思います。
 
では、医療機関を利用する方の行動パターンを考えてみましょう。
 
▼医療機関利用者の行動心理
 
医療機関(病院・開業医)を受診される利用者には、無意識な選択行為が働いています。 つまり、単に病院や医院を選択するのではなく、専門医療機関(病院・医院)を選び診察を受けていると言う事です。 当たり前と言えば、当たり前のことですが、常識化された特別なことではないことが逆に目新しいことなのです。
 
次は、調剤薬局を利用する際の利用者心理です。
 
▼調剤薬局選択の利用者心理
 

 
詳しい条件は特に決めていませんが因果関係もないものとして考えてください。
高血圧症の持病を持ったAさんは、処方箋をどこの調剤薬局に持って行くのでしょうか?
恐らく、ア薬局に来局されると思いませんか。そして、その理由は明確で最も内科に近いからです。
利用者が調剤薬局を選ぶ際に目的を持って向かうだけの理由が調剤薬局には、あまりないのです。
 
それでは、次の場合はどうでしょうか?
 

 
ウ薬局は、「高血圧で悩んでいる方を生活面から支援する特徴を持った調剤薬局」です。
ウ薬局のホームページを見ると、ご家庭での血圧測定の必要性や管理スケジュール帳の使い方や測定器具の詳細。 そして、日常生活に配慮した栄養管理の方法などが相談できると書いてありました。
 
さて、あなたならどこの調剤薬局に向かいますか?
 
私なら、間違いなくウ薬局を選ぶことを迷うことなく選択します。
ウ薬局には、向かうだけの目的があるからです。
 
調剤薬局が特化した専門性をとらえ、情報発信をする事で利用者には選択の意識が働きます。
距離間だけではなく、そこに向かうだけの理由、つまり「目的意識」が生まれて来るのかと思います。


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